So-net無料ブログ作成
教室から ブログトップ

推測する力などなど [教室から]

以前、「アニメ・マンガのオノマトペ」の記事にも書いたのですが、最近ずっと気になっているのは「学習者の力をどう信じるか」ということと、更にはそれをどう教授法の中に落としていけるかということです。
信じるからといって、それは丸投げではないと思っているわけなので。

で、最近思うところの多い課題遂行。

私がドイツ語の試験を受けた時、聴解試験の中にやたら不明瞭なものや方言が混じっているものがあって、「スイス・ドイツ語も聞き取れなきゃいけないのか」と最初は身構えたものの、実際に練習してみると意外に楽しかったし、抵抗がなかったのを覚えています。


(1)方言も学習しなければならないのかと身構えた。
  ↓
(2)CEFRの中のバリエーションかと後で思う。
  ↓
(3)でもそれはバリエーションを「学習する」ことだけではない。そしてまた、試験という場で、「現実に近い状況に無理やり追い込まれる」ことでもない。
バリエーションがあっても楽しむ力、あきらめない何か、推測しようとする自分自身につながっていたのではないかな、と後から思うようになった。うーん、考えすぎかな。


最後の部分、CEFRの根本的な概念のひとつですね。

たくさんの人と人が会う、いろいろな人がいる。
そこであきらめないで、交渉しようとする力、理解したり考えようとしたりする力。
出てきたものは、「方言を勉強しよう」と一見同じような形になってしまうかもしれない。
でも、実はそこに込められた別のものがある。

最近は敢えて地味な雰囲気の授業スタイルをとることに、けっこう興味があります。
地味な中にも理念というか、芯の部分を感じさせるような授業、クラス運営。
で、その中に、学習者がどう考える力をつけていくかを、ちょこっとずつしかけていく。たとえば、冒頭のような聴解CDの仕掛け方だってそうですよね。

彼らは気がつくかもしれない。気がつかないかもしれない。あるいはずっと後になって初めて気がつくかもしれない。
気づいた学習者は楽しんでくれるかもしれないし、逆に中には、語学教育にそのような人間性や倫理観のようなものにまで立ち入られることに抵抗を感じる学習者もいるかもしれない。
(私は逆に後者のように反発する学習者も好きかも。いろんなことがそこから豊かに始まりそうなので)

一見普通の授業をしているようで、実は教師がファシリテーターとしても機能している。
現場からしばし離れた北京にいて、そういうことも模索してみたいと思っています。




学習者に会いはじめる [教室から]

現場に出ることは少ないけれど、学習者に会う機会はもちろんあります。
今回会ったのは、日本語を勉強しようという成人学習者たち。

観察しつつ、そうかー、こういう特徴が中国人学習者にはあったなとか、いやいや、やはり学ぶ時の楽しそうな雰囲気はどこも共通だなとか、いろいろなことを考えていました。

大人ばかりのクラスだったので、キラキラしている姿も何だか嬉しい。
うん、わかる。学生に戻ったような喜び。

私が北京で直接お会いしていくのは、先生方のほうが多い(はず)。
でも、先生方が見ている存在としての学習者とか、先生方や教材の向こう側にいる学習者。
彼らのことはちゃんと意識にきっちりとどめながら、先生方と接していきたい、と改めて思っています。




単発講座「Webで学ぶ日本語」 [教室から]

さて、ハンガリー思い出し日記の続き。
帰国一週間前に、同僚が講師を担当して、単発講座「Webで学ぶ日本語クラス」が実施されました。
いわゆる「入門・体験クラス」以外にももうひとつ、何か単発の講座を実施して次につなげておきたかったので、何とか開講できたのは喜びでした。
日本語入門レベルの対象者のために、通訳の先生にも来ていただいたのですが、本当に丁寧に対処していただきました。ありがとうございました。

最近よく思うのは、自律学習は、教師側(あるいはデザイン側)が学習者の「学ぶ力」「吸収する力」を信じていなければいけないということです。
Web教材は、自律学習として活用することも可能。そしてもちろん、教師が関わったり、あるいはクラスとからめたりと、いかようにもやることは可能。
だけどいずれの場合も、教師側が「学習者が自分で学べること」を信じなければ、仮にクラスや指導とからめたとしても、けして有効なものにはならないはず。

ありそうですよね。
「Webの独学だけだとわかってないかどうか不安だから、ひとつひとつチェックしなくちゃ」
「だけどチェックするには項目が多すぎて、チェックしきれない。自分には扱いきれない」
「どうせ授業の中で扱えないなら、Web教材は紹介しないほうがいい」
とか。
これはまた、極端な例ですが。

Webをどう使っていくか。どのように、教師はWeb教材と関わっていけるか。
そういうことを、いつか考えてみたいと思っています。

関係者の皆様、ありがとうございました。



教室から ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。