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学習者の質問について思ったこと [日本語教育]

ずっと気になっていてまだここに書いていなかったので、書こうと思うこと。
それは、「学習者の発問」です。

学習者、時々教師に対して不思議なタイミングで質問したりすることがあるんですよね(日本語で)。

さっき教師が「明日までに出してください」と言ったのに、「これ、明日までに出しますか」と聞いてきたり。
あるいは、「隣の人と話してください」と言ったのに、「隣の人と話しますか」と聞いたり。

こういう事態が起こった時、教員室で話題に出るのは「あの学生は聞こえてない」「聞いてない」「わかってない」「まだまだ聴解が弱い」という話が中心。

もちろん、そういうこともあるわけ、です。聞こえていない、聞いてない、聴解が弱い。

でも、それだけ??

と思ったのは、最近教師対象の仕事を続ける中で、非常に日本語力の高い中国人教員に、類似の現象が起こったことが何回かあったからです。
あれれ、確かに母語じゃないけど、相当聞こえている先生たちだよ、なあ。

で、思ったわけです。
この場合の可能性は、以下。

可能性① 本当に聞こえていない、あるいは聞き逃した
        → そりゃ母語じゃないからね、そういうこともあるでしょう。
          母語だって聞き逃すことあるし。

可能性② もしかしてある程度わかっていて、
      「確認」のために聞こうとしているのではないか???

可能性③ 更にもしかしてもしかするとですが、
      教室空間での<参加>を考えていて、
      その<参加>のために発話をしているのではないか!???

はて、そういった可能性はないかな、というわけで。



②や③の現象については、既に指摘もされているようです。
で、ここで課題となるのは、やはり「そういう学習者に出会った時に教師がどのような態度をとるか」なんでしょうね。

「わかってない」「聴解が弱い」と決めつけるのではなく(いや、本当に聞こえていないケースもあるのでそこは見極めが必要)、参加者がなぜそのような発言の仕方をしたか考えること。
その上で接すること。
特にそういう意識って、大人の学習者に対して必要なんじゃないかあ。

当たり前のようで難しいことです。

成都へ [日本語教育]

秋は今年も巡回研修。
同僚とチームを組んで、主に大学の先生方を対象とした集中研修を行ってきました。
どの場所もそれぞれに印象深かったのですが、私にとって最も印象深かったのは、最後に行った成都でした。

四川省の成都は、2005年から2007年まで私が働いた場所です。
四川と広島県が姉妹都市で、その関係でいただいたお仕事でした。
ドイツから帰った直後でしたが、「日本語教育やるならやはり中国か韓国は経験しておきたいなあ」とぼんやり考えていた時だっただけに、とても嬉しかったことを覚えています。

所属は日本語学校。
できたばかりの学校で、とても小さかったけれど「どこにも負けない学校をつくるんだ!」と、中国人の先生も日本人の私たちも一生懸命だった場所。
教師もスタッフも若かったので、泣いたり笑ったり本気でぶつかったり、いろんなことがあった学校。
私自身も日本語教師として初めて「人をまとめる」という立場に立って、ヨロヨロしていたけど充実してたなあ。

中国のような広い国にいて、スキルアップしたくてもなかなかその機会のない先生たちが、勉強したり外の機会とつながったりするきっかけづくりに関われないかな……と考え、思い切って受験。今の仕事を始めたことも思い出しました。
戻ってくるのに6年半かかりましたが、私にとって最後の「巡回研修」の場所として、偶然にも成都を訪れることができました。

成都では、昔手伝ってくれた大学の先生方の参加もありました。
仕事の合間に顔を出してくれた昔の同僚もいました。
日本語学校の先生たちとはあまりゆっくりお話しできなかったけれど、久しぶりにメールや電話で話すこともできて、昔みたいに日本語教育のことをたくさん話して一緒に悩んで、
「こんなに久しぶりに話したのに、私たち、仕事の話ばかりしてる!」
と気が付いて、お互いにびっくりしたり、本当に私はあそこでいい経験をさせてもらっていたんだな、と改めて感じました。

経験も浅くて(今もですが…)、全然たいしたことはできなかったけれど、とにかく一生懸命だった時間。
確かにあそこに私は育ててもらったのです。

今回は出張だったので連絡がとれなかった人のほうが多いけれど、それでも今回行けてよかった。
初めて会った先生方も、印象に残る素敵な方ばかりでした。

またいつか、あの街で皆さんに会えますように。
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